ERDE.の<E>がお客様と寄り添い、ERDE.とお客様との間に<砂時計>を。
砂がおちた下の部分は「過去」、上の残りの砂は「未来」、
真ん中の細いくびれの部分を砂が通過する時が「現在(今)」。
未来は現在(今)を経て一瞬で過去になります。
今の瞬間、瞬間を、お客様と生きたい。
そんな想いから、時計の針をお客様とERDE.に。
今、この時が、最高の時間となりますように。
革を注文し、ERDE.の工房についてから、まず革を広げます。
届くまで、どのくらいの大きさかはわかりません。
サイズで選ばれてくるのではなく、私達の所に来る子達を待っているからです。
革を触り、見て、匂いを嗅ぎ
どんな風に生きて、どんな風に歩き、
どんな風に座って、どんな風に寝ていたのかを感じとる。
それが、私の革を感じる最初の一歩となります。
それから、お客様のご注文の商品に適した場所を探す。
背中の中心から繊維が四方八方に通っているのですが、
繊維に反して、あえてカットするのか、
繊維の流れのままカットするのか。
革包丁を使い、手作業でカットしていきます。
包丁から伝わってくる繊維の流れを感じられるからです。
それを手で感じて確認する事で、
何年使っても伸びないなどの判断もできます。
こんな風にして、革とお客様を繋ぐ仕事がはじまります。
ERDE.ではすべての工程を
「手作業・手縫い」
で行っています。
視覚だけでは判断できないものを、指先から感じとるには
「手」を使うのが一番だからです。
指先から感じたものは、決して忘れません。
手でないと感じられないものが、沢山あります。
1か月後.... 半年後....
1年後.... 3年後....
どのような経年変化をそれぞれの革がしていくのか。
想像をしながら糸の太さ、
縫い目の大きさを部分によって変えていく。
ミシンではできない手縫いならではのやり方です。
革を合わせる、糸の強度や、糸が切れないこと。
切れても糸が解けないことや、
縫い直しが可能、などのメリットがたくさんあります。
誰にでも話せる人、人見知りで話せない人。
人間にもあるように、動物・革にもあると感じています。
それぞれに個性があり、
オールマイティな子は数少ない。
カスタムオーダー9割、完成品の販売1割。
この割合は、革の個性を感じているからこそ。
一人一人のお客様にフィットするように繋いでいく作業では、
「革・ERDE.・お客様」
のトライアングルのバランスを大切にしています。
綺麗な三角形をつくるためのバランスに、
1つとして同じものはありません。
同じ命がないから。同じ革はないから。同じお客様はいないから。
出来上がった商品はいつも新鮮で、
その状態のままお客様に届くように、
仕上がった商品は、必ず磨き・乾かします。
汚れているから磨くのではなく、
お客様の元へ行く準備をあたかもお嫁入りの支度のように、
最後まで丁寧にさせていただきます。
いろんな革ブランドがあり、
様々な革商品がある中で、
ERDE.を選んでいただけるお客様がいる事は、とても光栄なことです。
毎日、毎回、毎秒、初心の気持ちで作業をしております。
オーダーをいただく。
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仕上げる。
⬇︎
配送する、手渡しをする。
当たり前の流れを繰り返すのではく、作業途中にお写真を添付させていただきながら、仕上げる工程まで進ませていただく時間を持つ。
この時間を、何より大切にさせていただいております。
その中で、お客様と生まれる会話。
それは、お客様と革と作り手が、同じ世界を感じる時。
その時が重なる瞬間が ERDE.を選んでいただけた意味を明確にしてくれます。
「ありがとうございます。」
の感謝をお伝えできる、大切な一歩だと思っております。